連載・和醸和楽|第32回 歴史も飲む酒「乾坤一」 大沼酒造店

日本酒を「0杯から1杯へ」。~今晩、日本酒が飲みたくなるコラム~

江戸時代が色濃く残る町 「村田」 より

歴史も飲む酒 「乾坤一」

宮城県の大沼酒造店です。場所は東北道で山形県へ分岐するところ「柴田郡村田町」になります。銘柄名は「乾坤一(けんこんいち)」といいます。江戸時代は「不二正宗」で醸造していましたが、初代宮城県知事の松平正直氏より「乾坤一」の銘柄をつけていただきました。易学からいただいたと聞いています。

文=和醸和楽写真=JAMANDFIX(TOP)

仕込み水、お米、杜氏と地酒の三大要素を宮城県産にすべく頑張っています

伊達六十万石政宗公、七男宗高公の城下町で、正徳2年よりお酒を造りはじめました。みなさまの町に歴史があるように、私の町にも少し歴史があります。江戸中期には紅花の売買で町が栄えました。

江戸時代、紅花は山形県の特産品で、紅色の染め粉として山形県寒河江地域から最上川船下りで酒田まで荷を運び、北前船で京都まで運んで隆盛を極めました。政宗公が山形県出身で、おそらく紅花が高価な材料と知っていたため村田町にもつくらせ、蔵王山を越えて山形に運び商いをしました。この交易のおかげで京都の雛人形や掛け軸などが村田に残っています。また一時代をつくった紅花商人たちの蔵がいまも残っていて蔵の町ともいわれています。ぜひ一度足を運んでください。

この地で300年絶やさずお酒を醸造してきました。お酒の味はまだまだですが、足りない分は歴史を飲んでいただきたいと思っています。製造石数、六百石の小さな蔵元ですべて手づくりです。現在、宮城の純米酒(ササニシキ)を目指して、仕込み水、お米、杜氏と地酒の三大要素を宮城県産にすべく頑張っています。300年の歴史をどのようにとらえてよいのかわかりませんが、1年また1年とつづくように頑張っています。

弊社にマリナーズ“イチローふう”がおります。専務です。世の中には3人似たひとがいるといわれますが、そのなかのひとりでしょうか? 彼がまた会社の歴史を受け継いでいきます。

(大沼酒造店代表 大沼 充)

大沼酒造店
宮城県柴田郡村田町字町56-1
Tel. 0224-83-2025

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