坂本龍一|第14回 「韓国」について言いきる

坂本龍一|第14回 「韓国」について言いきる

坂本龍一 相談室

第14回 「韓国」 について言いきる

教授自らの回答ですべて解決!する「上から」言いきる。
11月18日にスタートした大貫妙子さんとのふたりだけの全国ツアー「A PROJECT OF TAEKO ONUKI & RYUICHI SAKAMOTO」は、東京国際フォーラム公演を終えて残すところ明日の川口公演をふくめて3公演。ツアー記念、「全部」言いきる連載、今回のお題は、韓国。

回答=坂本龍一Photo by Jamandfix


韓国に住む 32歳女性です。韓国に対してどう思いますか? 韓国人と個人的な親しみをもっていらっしゃるんでしょうか? そして韓国でもコンサートをなさるのでしょうか?

韓国的にやっていかないとダメじゃないかな?

年明けの1月9日(日)に、ピアノソロでソウルで公演します。
たしか2000年以来なので、11年ぶりですね。

僕の英語のツイッターアカウントに韓国のファンのフォロワーがたくさんいて、ハングルでの質問に、Googleの翻訳を使ってハングルで答えていたら、僕がハングルができると思ったのか、そのことが韓国の新聞に載ったらしくて、困っているんですけど(笑)。

韓国には何人か友人もいて、サムルノリ創始者の金徳洙(キム・ドクス)さんは長いこと友人です。最近の友人では2004年に発売した『CHASM』というアルバムに収録した「undercooled」でラップをしてくれたMc.Sniperもいます。

韓国に対してはとても親近感をもっていて、いま、日本人は疲れているとか、覇気がないとか、国としても先が見えないとか言われていますが、韓国はとても元気です。

韓国は、日本と中国という経済大国と超大国にはさまれながら経済活動をしなきゃいけないのと同時に、国際関係も重視していて、語学力も高いし、国の舵取りもうまい。産業別にトップ企業を選んで優遇するとか、力を集中させて成長させていく。ヨーロッパでいえばベルギーやスイスなど大国に翻弄されながら力をつけてきたのとおなじです。

日本は中途半端に大きいから、経済活動も鎖国的にやってこられたけど、その日本仕様できたガラパゴス的な弊害がいま出てきている。

これからは、韓国に学んで韓国的にやっていかないとダメじゃないかな?

坂本龍一|相談室 02

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ABOUT
SAKAMOTO Ryuichi

1952年東京生まれ。東京芸術大学大学院修士課程修了。1978年『千のナイフ』でソロデビュー。同年、 細野晴臣、高橋幸宏と『YMO』を結成。散解後も、音楽・映画・出版・広告など、メディアを越えて精力的に活動。 83年、みずからが出演し、楽曲制作も担当した『戦場のメリークリスマス』で英国アカデミー賞作曲賞を、87年、映画『ラストエンペラー』では日本人初となるアカデミー賞ならびに、ゴールデングローブ賞、グラミー賞ほか、あらゆる著名な映画祭の作曲賞を総なめにした。以降、活動の中心は欧米へ。 99年制作のオペラ『LIFE』以降、環境・平和問題に言及することも多く、アメリカ同時多発テロ事件をきっかけとした論考集『非戦』を監修。自然エネルギー利用促進を提唱するアーティストの団体「artists’power」を創始するなど、活動は多岐にわたる。 現在エイベックスグループとの新プロジェクト「commmons(コモンズ)」を発表、あたらしい音楽コミュニンティーの「共有地」を目指す。