特集|総括バーゼルワールド スマートウォッチのトレンドを検証|BVLGARI

特集 総括バーゼルワールド スマートウォッチのトレンドを検証

BVLGARI|ブルガリ

あらたな腕時計のジャンルが誕生

特集|バーゼルワールド2015にみる
スマートウォッチのトレンドを検証 ブルガリ編(1)

世界最大の高級腕時計展示会「バーゼルワールド」で数多くの新作が各ブランドから発表された。そのなかで、新しい潮流として誕生したのが、スマートウォッチというジャンルだ。今年のスマートウォッチのあらたな傾向と今後の行方を検証する。

Photographs &Text by SHIBUYA Yasuhito

スマートウォッチを超えるコンセプトモデル

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携帯できる機械式時計が誕生したのは450年ほど前のこととされる。また、諸説あるが、腕に着けられる時計が誕生したのは、いまから約200年前の19世紀のこと。クォーツ革命という腕時計の電子化を経て2015年、時代は腕時計型のコンピュータともいえるスマートウォッチの時代に突入した。

あらためて振り返ってみれば、いつの時代も時計は人間にとって最先端の情報機器だったし、コンパクトサイズでスマートに身体と一体化できる腕時計は、情報機器が目指す究極のスタイルだ。

だからハンドヘルド(持ち運べる)コンピュータが登場した1980年代以降、幾度となく腕時計型のコンピュータが製品化されてきた。しかし、コンセプトは正しくても技術が追いつかないのは残念ながらよくあること。

技術が熟したいま、スマートウォッチの時代がやってきたのは必然だといえる。

さらにいえば、スマートウォッチには、さまざまな可能性がある。

「腕時計型のコンピュータで多機能を実現する」というあり方もひとつの方向だが、それ以外のベクトルも考えられる。
そのひとつが「ひとつの重要な機能をスマートに実現する」という方向だ。

2015年のバーゼルフェアでブルガリが“インテリジェントなラグジュアリーウォッチ”として提案したコンセプトモデル「ディアゴノ マグネシウム コンセプトウォッチ」は、ラグジュアリーブランドらしい、ひとつの重要で魅力的な機能を追求したコネクテッドウォッチ。

スイス・ジュネーブに本社を置く世界トップのデータセキュリティ企業「WISeKey(ウイズキー)」社とのパートナーシップで、ブルガリがこの腕時計で追求した機能はただひとつ、ネットワーク時代に誰もが直面している新しい危険への対策、つまりネットワークにおけるセキュリティ(安全性)だ。

軽量なマグネシウム合金とPEEK(ポリエーテルエーテルケトン樹脂)を中央部分に使ったケースの中には、時計好きが愛するブルガリ完全自社製の自動巻きムーブメントに加えて、NFC(近距離無線通信)チップと通信用アンテナが搭載されている。

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ではこの腕時計でどんなセキュリティが、どんな操作と仕組みで実現されるのか。

BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報